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2015年1月3日

平成二十七年未年、あけましておめでとうございます。

クリニックは開院からはや10年を経過し、今年は11年目の新たな節目の年が始まりました。開院当初に妊娠された方は、二人目あるいは三人目の妊娠希望で最初のお子様と共に来院されることも多くなり、時の流れの早さを感じる今日この頃であります。
昨年度は、新浦安駅からクリニックへ通じるシンボルロードの工事もほぼ終了し、ご迷惑をおかけしていた遠方から来院の患者様にもほぼ震災前と同じ状態でご利用していただけるようになったかとほっと胸をなで下ろしております。
当クリニックに妊娠希望で受診されておられる患者様は、20代後半から40代半ばの方まで幅広い年齢層の方々で、皆がタイミング的な治療のみで妊娠を迎えられればそれにこした事は無い訳ですが、現実には重度の排卵障害や子宮の形態的問題を抱えた方、男性側因子の強い方は、どうしても治療が長引き、最終的に体外受精治療を選択せざるを得なくなるのも現状です。
このような病気の治療たる不妊治療は、なぜか子育て支援の一環と勘違いされて政治家の人気取りのような政策作りに利用されてしまう現実があります。子育て支援とは本来、子供を生みやすい環境、育てやすい環境を整備する事が第一かと思うのですが、どうもそうでは無いようです。体外受精をもとに生まれたお子さんの割合は、現在100人あたり3〜4人(25人〜30人に1人)程度な割合な訳ですが、この割合が倍になったところで少子化問題は何も解決されない。即ち、生まれるまでの手段は、自然タイミングであろうが体外受精であろうが何でもかまわない訳で、重要な事はご夫婦が子供を生もうと言う意思を持つこと、そして二人目、三人目のお子さんを希望し、産み育てられることにあるわけです。当クリニックはあくまでも、病気治療の一環として体外受精治療も行っている訳で、子育て支援とは何の関係もありません。
と言う訳で、今年も一組でも多くのご夫婦の望みを叶える為に職員共々頑張って参りますので、よろしくお願い致します。