※価格はすべて税込表示となっております
一般不妊症検査・治療
最近は不妊症関係の雑誌やホームページも充実して来たので、各種治療の詳細や不明な点は診察時に改めて御説明させていただくこととします。不妊を訴える患者さんにとって大切なことは、早く自分の状態を正確に把握してくれるドクターを探すことと、そのドクターと「妊娠の成立」と言う一点に関して固い信頼関係を結ぶことです。「早く妊娠したい」と願う患者さん側のあせりと、「詳しい病態を知りたい」と思うドクター側の気持ちのずれは、時として相互の不信感を生じる原因ともなりかねませんが、いたずらなステップアップ治療には惑わされず正しい段階を辿れば、一部の難治性不妊の方を除き、大抵の方は「赤ちゃん」に出会えると信じてもらえばよいと考えます。
初診時期に行なう不妊疾患に対する基礎検査としては、血液検査(卵巣機能検査、下垂体機能検査、耐糖能検査、甲状腺機能検査等)、卵管の通過性を調べる検査、子宮膣部びらん(がん検診を含む)の検査、クラミジア等の性病検査、排卵前のおりものの性状の検査、排卵時性交渉後の精子の検査(フーナーテスト)、経膣超音波による諸検査(子宮や卵巣の形態異常の有無、排卵確認、子宮内膜の性状等)があります。「検査の為の検査」では無く、あくまでも「妊娠しづらい原因を探す為の検査」として、その都度ご説明をさせていただきます。
不妊相談
不妊症とは、妊娠を目的として2年以上正常な性交渉(夫婦生活)を営み続けたにもかかわらず妊娠が成立しない(子供に恵まれない)場合とされています(場合によっては、流産等を繰り返す不育症もこの範疇に含めます)。人工授精や体外受精を除き、不妊症治療は原則的に健康保健の適応疾患です。受診を考えられている方は、婦人体温計の購入と基礎体温表のチェックをしていただければ、絶対的なものとは言えませんが今後の治療の参考に出来るものと考えます。
特殊不妊症検査・治療
男性側の精子が少ない場合や動きが低下している場合、女性側の子宮や卵管に問題がある場合、卵巣や卵巣を刺激する上位の中枢(下垂体等)に問題がある場合、卵子自体に問題がある場合等は、タイミングや通常の排卵刺激、黄体機能の刺激だけでは妊娠に至りません。この場合も、妊娠しづらい原因を早く把握し、ステップアップとは異なる適切な治療段階を呈示することが必要と考えております。
特殊な不妊症検査としては、子宮鏡検査、CT検査、腹腔鏡検査、特殊血液検査(内分泌負荷試験検査、自己抗体検査、夫婦の染色体検査等)があります。
人工授精
人工受精や次項の体外受精は、現時点では残念ながら全て保険適応外の処置です。人工受精とは、夫の精子が1立方ミリメートルあたり4,000万匹を切った場合や、妻の子宮頚管粘液に問題がある場合に、夫の精子を排卵時に妻の子宮内に注入して妊娠確率を高める手技です。精子の調整方法や還元方法により料金に多少の変動がありますが、精液検査や注射投薬代を含め16,000円~19,000円程度が必要となります。
体外受精・胚移植
体外受精・胚移植とは、夫の精子が1立方ミリメートルあたり2,000万匹を切った場合や、妻の卵管の通過性に問題がある場合等に原則適応となり、その名の通り卵子と精子を体外で受精させ、受精した卵(らん)を子宮に戻す手技です。受精のさせ方や、卵をいつまで体外で育てるかにより、いくつかの手技に分類され、妊娠率も異なってきます。全て保険適応外の自費診療で、最近はクリニックレベルでの治療も一般的になってきましたが、「妊娠」ということを考えた場合にはある程度最終的手段として病院(クリニック)と医師を選択して治療に望む必要があります。当院での治療をご希望の方は以下の料金設定を目安としてください(生殖補助医療の「顕微授精」は、現状当院では取り扱っておりません)。
料金 |
採卵~培養 | 357,000円(初回)
252,000円(2回目以降) |
胚移植 | 54,000円 |
凍結胚移植 | 154,000円 |
精液検査
原則的には、性交渉後の検査で精子数の減少や運動性の低下が疑われる場合に実施しますので、健康保健の適応となります。
女性器感染症
よく出くわす疾患として、膀胱炎、膣炎(膣カンジダ症、萎縮性膣炎)、性行為感染症(クラミジア頸管炎、トリコモナス膣炎、ヘルペス感染症、淋病、梅毒等)があります。内服治療だけで完治するものもあり、必要ならばパートナーと共に治療にのぞんで下さい。
内分泌学的月経異常
無月経となったり、不正性器出血を起こす原因として、卵巣機能の低下や卵巣を刺激する上位中枢(下垂体等)の機能低下、その他高プロラクチン血症、甲状腺の機能異常等が挙げられます。また、婦人科内分泌機能の乱れは月経前症候群等、精神面への不調に繋がることもあります。
子宮内膜症、月経困難症
一口に生理痛と言っても、個々人の痛みの感受性の違いから起こる場合と、子宮内膜症のような病的状態まで様々です。鎮痛薬の使い分けによるコントロール、漢方薬の併用、ピルの併用、卵巣の機能を一時的に停止させるホルモン療法等、患者さんの状態に合わせて治療法を呈示して行きたいと思います。
子宮、卵巣、その他の腫瘍性疾患
子宮筋腫、子宮がん、卵巣がん検査等、腫瘍性疾患の早期発見と正確な診断・治療法を呈示して行きたいと思います。
思春期内分泌疾患
急激なダイエットや過激な運動の結果、無月経状態を呈する疾患(体重減少性無月経等)や、初潮の遅れ等があります。血液検査を中心に早めの病態把握と治療とを行う必要があります。
更年期障害、骨粗鬆症、尿漏れ等
第二の人生を不快な思いで過ごすことの無いよう、患者様ひとりひとりに適した治療法を呈示して行きたいと思います。
※価格はすべて税込表示となっております
妊娠判定
妊娠判定は、排卵後あるいは性交渉後妊娠が成立した場合に2週間前後で陽性反応が出ます。妊娠判定は子宮外妊娠等の異常妊娠が疑われる場合を除き、自費診療扱い(妊娠判定料:2,160円)となります。
妊婦定期検診
当クリニックには入院設備がありません。出産あるいは妊娠中の入院を要する異常に対しては、近隣病院や里帰り先の病院等へ御紹介致します。妊婦定期検診は自費診療扱い(定期検診料5,400円)ですが、市町村により一部補助券の交付があります。当院では、妊娠初期に公費負担以外の感染症検査(エイズ、風疹、トキソプラズマ、成人T細胞白血病ウイルス)や血液型、肝機能検査等の自費検査を、妊娠中期に肝機能検査と間接クームス検査を実施致します。異常を認めない妊娠中の超音波検査は自費扱いとなりますが、当院では妊婦健診料に含めて計算致しております。
産褥検診
通常、産褥検診は出産された病院で行われますが、何らかの理由で検診を受けられなかった場合、当院で診察致します。産褥検診は自費診療扱い(産褥検診:5,400円)となります。
人工妊娠中絶手術
(母体保護法に基づく妊娠の中断)
当院では、日帰り入院設備の関係により、妊娠9週未満の人工妊娠中絶手術のみを扱い、簡易術前検査の後、実施日予約制にて手術を行います。人工妊娠中絶手術は自費診療扱いで、手術と血液検査、手術前後の診察を含め12万円前後の費用が必要です。詳しくは、受付まで電話でお問い合わせ願います。
流産手術
妊娠12週未満までの胎児死亡を含む流産が当院での日帰り手術の適応となります。術前簡易検査の後、原則実施日予約制にて行います。流産手術は健康保険の適応です。
トリプルマーカー
トリプルマーカー検査は、出生前の検査の一つで、妊娠が中期(妊娠15~17週頃)まで進んだお母さんのお腹の中の赤ちゃんに「ダウン症 があるかどうか」「脳や脊髄(せきずい)などの形成異常(神経管形成異常)があるかどうか」を推定する検査です。あくまでもスクリーニング検査であり、確定診断では無いことを御了承願います。お腹の中の赤ちゃんにダウン症があるかどうかの推定は確率で報告されますが、確率が高いからといって必ずしもダウン症があるとは限りません。また、確率が低いからといって必ずしもダウン症が無いとも言えません。この検査の結果、確率が高い場合には、お母さんの希望によっては、確定診断の為に羊水染色体検査を行うこともありますので、検査の内容を十分に理解して下さい。あくまでも希望による検査であり、妊娠したお母さんの誰もが受ける検査ではありません(自費12,600円)。なお、近年話題になっている「新しい出生前遺伝学的検査」は、全国の特定病院でしか行えない検査であり、費用は約20万円程度が必要とされています(当院では行えない検査である為、御紹介となります)。
子宮頸がん予防ワクチン
子宮頸がんは、いくつかの型のヒトパピローマウイルス(HPV)の性行為感染後の炎症の持続が、その発症原因の一つとなる事が知られています。現在発売されているワクチンは、HPV16型と18型をターゲットとしたものです。性行為経験の無い10代女子への予防接種は、諸外国に習い公費接種となるものと考えられますが、成人女性の場合は、他の予防接種と同様に自費接種となり、15,750円×3回の費用が必要です。
住民基本検診
当院では住民検診として、浦安市および市川市の子宮がん検診(子宮頚癌検診、子宮体癌検診)を取り扱っております。浦安市在住の二十歳以上の女性の方は、一年に一回送られてくる無料受診券を持参の上、受診をお願い致します。市川市在住の方は、受診年齢、一部負担金等、浦安市とは異なりますので、詳しくは市川市市役所にお尋ね願います。
ブライダルチェック
少し時代に逆行したような感のある言葉ですが、現代女性の意識としては「女性版人間ドック」としての意味合いと、「愛する人とやがて生まれてくる子供の為に家庭に悪い病気は持ち込みたくない」との意味合いから、最近はトピックス的に女性誌等に取り上げられることも多いようです。
子宮・卵巣等の超音波検査、性行為感染症(性病)の検査、子宮頸がん検診、貧血・血液型・風疹抗体検査等の血液検査をセットにして行います。検査項目により料金も異なる為、詳しくは当院までお問い合わせ願います。
避妊相談(低用量ピル、避妊リング等)
全て自費診療扱いで、以下の料金設定となります。
低用量ピル
初診時は初診料と血液検査、処方料で5,400円で、他に1周期分の薬料金(約2,200円くらい、院外処方)が必要です。2回目以降は再診料と処方料が3,240円で、他に院外での希望周期分の薬料金が必要です。定期検診料(血液検査を含む)は5,400円です。
避妊リング
リング挿入料32,400円、リング除去料16,200円、定期検診料(超音波検査を含む)は5,400円です。
月経コントロール
妊娠判定は、排卵後あるいは性交渉後妊娠が成立した場合に2週間前後で陽性反応が出ます。妊娠判定は子宮外妊娠等の異常妊娠が疑われる場合を除き、自費診療扱い(妊娠判定料:2,160円)となります。
モーニングアフターピル
妊娠判定は、排卵後あるいは性交渉後妊娠が成立した場合に2週間前後で陽性反応が出ます。妊娠判定は子宮外妊娠等の異常妊娠が疑われる場合を除き、自費診療扱い(妊娠判定料:2,160円)となります。
各種性病検査
妊娠判定は、排卵後あるいは性交渉後妊娠が成立した場合に2週間前後で陽性反応が出ます。妊娠判定は子宮外妊娠等の異常妊娠が疑われる場合を除き、自費診療扱い(妊娠判定料:2,160円)となります。